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CGによるプレゼンのテクニック(初心者入門編)
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3Dパースのレタッチ方法
基本的な3DCGのレタッチ方法を紹介します。
基本的な事ですが一番最初に習った事を紹介します。


注意事項!基本的にCG専門の方からすると笑っちゃう内容ですが、スタンスは施主に設計意図を伝える手段であって「綺麗な絵を褒めてもらう」ではありません。なるべく手間をかけず、短時間でできる最大の効果を狙うための手法です。今回のモデリングとレンタリングは通常の3Dcadですが、ウォークインホームやマイホームデザイナーなどの3Dでも応用が利くと思います。


クライアントにイメージ確認用で作成した外観パース

ほぼ立面やプランのチェックが終わった段階でデザインの確認をするためにパースを作成する事があります。あまり時間が無い中でもパース(完成予想)を見てもらう事でお互いのイメージをより近くする事で役にたちます。
ですがそんなに時間はかけられません。しかし少しだけレタッチする事で見栄えがよくなります。その方法を簡単に説明します。
最終提出パース
3DCAD+グラフィックソフトにてレタッチ
完成品になるまでの過程を以下説明していきます。

①モデリングとレンタリング(3DCADにて)

3DCGにてレンタリングした直後です。実際この段階では結構適当な設定でレンタリングしています。

昔はレタッチをしないで3DCGだけで完成させる事を考えていたのですがそれだと恐ろしく時間がかかり、何度もプレビューしてレンタリング結果を確認しながらでしたがレタッチを前提としたレンタリングなら時間の短縮が図れます。
以下はそのポイントです。
気をつけるポイント
カメラアングル
光と影の方向
テクスチャー(壁、芝生など)
サッシの反射率
土地の範囲は大きく設定しておく
気にしなくていいポイント
背景は単色のブルー
玄関は範囲と大きさがわかればいい。
窓の透過率や反射は気にしない。
カメラアングルによる歪やゆがみ

気をつけるポイント
カメラアングル
最終的に画像で殆ど処理しますから、アングルは非常に大事です。好みによるのですが、自分の好みは建物が住宅中心になるため、やや下(目線設定はGLから1000~1200mm)で引き気味にアングル設定をして若干オーバーパース気味にして迫力を出します。そのためどうしても画像の歪み(下記参照)が発生しますがこれは後で補正が利くのでそのままにしておきます。これは正確なカメラアングルが反映するCAD特有で3点透視が発生しているのが原因です。

光と影の方向
光と影の方向だけは後で書き足すのが面倒なのと多少リアル感がでるので、ここは少し手間をかけて色々検討をします。ポイントとしては実際の敷地状況で発生する陰や光の方向より、建物に陰影が出やすい方向を優先しています。この考え方をわかりやすく説明すると、デザイン性を強調する絵なのでファサード(顔)に対して人間のモデルと同じように光を当てて彫りを深く見せる事を重視します。上の参考図もアクセントウォールの落ちる大きな影が出やすい方向に光を当てています。季節と時間帯の設定としては季節=夏、時間帯=10:00~11:00くらいの設定だと影の方向が長すぎずはっきりとした影が落ちるからです。(ほとんどがデフォルトでそうなっているはずです)しかしながらよく見ると影が2つ落ちているのがわかると思いますが、実は太陽光以外に照明を何個か別に当てています。これは写真撮影の方法と同じでレフ板を強制的に当ててより光を強調させている方法をとっています。実際の撮影参考例←非常に勉強になります。実際はソフト側で殆どデフォルト設定でレンタリングができるのですが多少カメラの知識があったほうがいいかと思います。
3DCGが習い始めのころ、師匠に昔教えてもらった事で「CGにおいて昼間のレンタリングが一番難しい」と言われました。理由は太陽光は自然そのものであり一番人間の目がごまかせないそうです。逆に夜間のレンタリングは人口照明を使うためわりと簡単にだます事ができるのです。従って本当に時間が無いときは夜間のCGを持っていくそうです。


テクスチャー(壁、芝生など)
壁と芝生に関しては後で合成をできるのですが非常に面倒なので、この二点は少し時間をかけてでも設定を検討しておいたほうが良いかと思います。芝生は特にパースがかかって手前はフサフサして奥にいくにつれて密集するのでこの点はcad上で計算させておいたほうがいいと思います。植栽に関してはここで入れる必要はないと思います。モデリングの木などは便利ですが計算が遅くなるのと、リアルな表現を目指すのには手間でしかないので省略します。

サッシの反射率
土地の範囲は大きく設定しておく


工事中
工事中 工事中


背景は単色のブルー(映画の合成の応用)
説明:ブルーバック (SFX)wikiより
より詳しい説明&そうしている理由←時間の有る方用









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